| 【フコイダンとは】 |
| 昆布には、甲状腺ホルモンの原料となるミネラル分のヨードが豊富に含まれています |
フコースと呼ばれる単糖を主成分とするヌルヌル、ネバネバの多糖類で昆布に含まれる水溶性食物繊維の一種です。フコイダンは、ヌルヌル成分の元となる硫酸基(SO4)と結合しています。硫酸基は、昆布自身が傷ついた時に細菌の侵入を阻止するバリアや引き潮の際に乾燥を防ぐ保湿パックの役割を担っています。
|
| 【フコイダンの主要3大作用】 |
| 1・アポトーシス(細胞の自殺)誘導作用 |
ガン細胞はアポトーシスを忘れた異常な細胞ですのでいつまでも生き続けます。さらに、細胞分裂のたびに短くなるテロメアを修復して長くする、テロメラーゼ(酵素)がありますので、何回でもあるいは無限に分裂、増殖します。これが、ガン治療を非常に困難にしている最大の原因です。ところが、昆布に含まれるフコイダンのGA-フコイダンとL-フコイダンは、ガン細胞のDNAを破壊して、発熱や痛みなどの炎症をもたらさずにガン細胞のみをアポトーシスに導きます。
|
| 2・免疫力増強作用 |
小腸は栄養素を消化吸収する機能のほかに、体内に侵入した異物(細菌やウィルスなど)を無力化して処理する機能を備えています。腸管免疫がその中核となり、パイエル板の上皮細胞で待機しているM細胞という免疫細胞が異物の侵入を監視・捕捉します。その後、そこに控えているマクロファージが大きな異物を捕食すると同時に、顆粒球とヘルパーT
細胞に抗原提示を行います。そして、ヘルパーT細胞は司令塔となって、キラーT細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞などの免疫細胞を活性化させたり、増殖させます。なお、これらの免疫細胞はフコイダンなどの多糖類を外敵と誤認して一連の伝達や攻撃をガン細胞などに仕掛けるわけです。
|
| 3・新生血管抑制作用 |
ガン細胞が増殖・転移する時、ガン細胞は近くの血管に信号を送って新しい血管を作り栄養素と酸素を取り込みます。なお、フコイダンはガン細胞が発する信号を無力化し、新生血管を作ることを抑制します(兵糧攻めの効果)。
|
| 【フコイダンの粘膜免疫を活性化させる働き・・・東北大学名誉教授 名倉 宏 博士】 |
東北大学名誉教授の名倉宏博士が、「フコイダンの粘膜免疫を活性化させる働きについて」紹介しています。
「粘膜免疫」とは、外部から有害な物質をからだの中に取り込まないようにする粘膜のはたらきです。
私たちは常にからだに害があるアレルギー物質や細菌、ウイルスなどに囲まれて生活しています。そのような有害な物質から、からだや命を守っているのが皮膚と粘膜です。
細菌やウイルスなどは、皮膚が傷つかないとからだの中に入ってこれませんが、粘膜はとても薄い、たった1枚の層で、ガードが弱く細菌やウイルスの進入を許してしまいます。
そのため、粘膜には外部から入ってくる有害な物質を攻撃する精密な防衛システムがあります。これが「粘膜免疫」と呼ばれるものです。
「フコイダンには、粘膜免疫の反応を活性化させる働きがあり、免疫細胞を活性化させることにより癌細胞を攻撃している」というのが、名倉博士の考え方です。
|
| 【三重大学 生物資源学部分子細胞生物分野の田口 寛教授らが行った実験】 |
生理食塩水に溶かしたフコイダンの溶液を、ヒトのガン細胞が入った培養液に加え実験。経過を観察したところフコイダンの溶液を入れたガン細胞はすぐに細胞の輪郭が崩れ始めました。24時間後にはほとんどのガン細胞が死に、消滅していました。
田口教授は「ガン細胞の形が崩れガタガタになって小さく壊れた状態、これがアポトーシスによる典型的な死に方です」と解説していました。
(2002年9月「発掘あるある大辞典」)
|